佐渡島の四季・特徴

佐渡の海の大きな特徴は、四季の水温変化が大きい、ということです。

夏から秋は黒潮から分岐した「対馬暖流」の影響を受け、時に30℃前後まで水温が上昇し、沖縄などの亜熱帯地方の海に近い水温になります。
冬を迎えると、シベリア寒気による季節風で水温は急速に低下し、春先には10℃以下の水温にまで下がります。
この大きな水温の変化が、水中の景観・生息する生物に影響を与え、佐渡の海の四季に様々な表情をもたらしています。

特に夏から秋の透明度は、一般の方々が想像される「雪国新潟」の海のイメージとは違った、トロピカルなものになります。
その温かく透明度の良い海をもとめて、夏から秋には全国各地から多くダイバーが佐渡を訪れています。

四季の変化

春 (3月~5月)
水温:10℃~18℃ 透明度:5m~15m
海藻が成長する春は、「海藻林」で様々なマクロ生物や稚魚が見られます。冬の生物、ダンゴウオ・スナビクニン・ミズダコもまだ見られます。ウミウシは種類・量が最も増えます。
夏 (6月~8月)
水温:19℃~28℃ 透明度:20m~30m
梅雨に入ると水温は急激に上昇し、梅雨明け後には25℃に達します。6月は春の透明度がしばらく続き、ウミウシなどもかなりの種類が見られますが、8月には水も抜けて透明度30mの海が訪れます。夏は水温・透明度ともダイビングには最適で、「文句なしの素晴らしい海」です。
秋 (9月~11月)
水温:26℃~16℃ 透明度:15m~30m
秋も基本的には透明度が良く、水温は11月前半まで20℃前後です。様々な幼魚が増え、特に根を覆うほどの数のアジ・スズメダイは圧巻です。大型のマダイの群れは秋の佐渡の名物ですし、青物(ワラサ・ヒラマサ)の群れも多いです。晩秋に多いエチゼンクラゲはワイド撮影には絶好の被写体です。
冬 (12月~2月)
水温:15℃~11℃ 透明度:20m前後
北西の季節風が強まる冬は西向きのポイントは利用できません。しかし「大荒れ」でも東向きのポイント(「北小浦」「琴浦」など)は高い確立でダイビング可能です。ウネリによる濁りがなければ、透明度はかなり良いです。ホテイウオ・ダンゴウオ・スナビクニン・ミズダコ・ヤリイカ(産卵)などが見られます。ウミウシも種類・量ともに多くなります。幸運なら「アツモリウオ」などのレアな魚も現れます。ナイトでは北方系のエビ・カニが多く見られます。

水中生物の特徴

魚
日本海特有の性質から魚類相はやや単調で、伊豆半島などと比較して種類は少なめです。ただ、太平洋側には比較的少ない、温帯・内湾系の魚が見られます。また、春の低水温時には北方系の魚類も多く見られています。水温と同様、魚類相の変化の大きさが佐渡の特徴で、四季を通して飽きのこないフィッシュウォッチングが楽しめます。また、漁業者・ダイバーが一体となってダイビングポイントの保護をしているため、魚たちはダイバーを恐れずかなり「フレンドリー」です。
ウミウシ ウミウシ
水温の低下する冬から春に種類・個体数が増えるので、見頃です。特に春の個体数は圧倒的で、「ウミウシだらけ」と言っても過言ではありません!ダイバーが少ない季節なので、ゆっくりと観察&撮影が楽しめます。日本海のウミウシは分類が比較的遅れているので、頑張れば、「新種発見」の可能性も高いです!
その他 その他
春の海藻林」「冬の甲殻類」は、日本海ならでは、で楽しめます。また初夏のミズクラゲと晩秋のエチゼンクラゲは、大発生もあり、特異な水中景観が見られることがあります。付着生物も多く、ウミウシとならんで、まだまだ未開拓の分野です。